前回のブログの卵の現状報告です。
ペア①の方の55個の卵は全滅です・・・。予想はしていたので正直それ程驚く結果ではありませんでした。もう一度このメスは体調管理を行い一からやり直します。
ペア②の42個の卵は3個のアロワナを繁殖する事が出来ました。
勿論、まだまだ先は長いですが19年間繁殖をやってきて初めての国産F2なので、僕の中ではこの3匹の持つ意味は大きいです。この3匹はアルビノの孫にあたりますが、アルビノ系列同士を掛け合わせなかったので黒目となります。
2回の産卵で97個もの卵を得たのに結果は3匹であるのは数字の上ではあまり良い物ではありません。正直、多くの方がそう感じている事と思います。でも僕の中では全く評価は逆で今回の結果には大満足しています。
現地でアルビノが少しずつ出回り始まってすでに10年以上の月日が経ってます。いくつかの養殖場でアルビノを保有して繁殖を試みていますが、生産数が上がらないという大きな謎がありました。普通の熱帯魚であれば一度アルビノが出始まると加速しながら繁殖数が増えます。アルビノシルバーやアルビノクロコダイルスティングレイなどが良い例でしょう。しかし、アジアアロワナのアルビノだけは何故か同じ様に数が増えてこないという謎がありました。
色々考え、聞き、悩み、実践してきましたが、この1ヶ月での3回の産卵と今回の3匹で一気にその謎が解けたのと、それをクリアする道が見えた事がとても大きな事でした。恐らく池の中が見えない現地の養殖場はその事に気がつく事はないと思いますし、確認するすべもありません。その点では個体を管理、観察できる水槽での繁殖の最大のメリットだと思います。現地の池で10年以上もアルビノが増えない理由、クリアする方法。この3匹は97個の中のたった3匹ではなく、大きな意味を持った3匹なのです。
1匹のアルビノの幼魚からやっとここまで来れました。もうそれ程遠い未来の話、夢物語ではなくなってきました。いつも応援ありがとうございます。またご報告します。
↓ブログランキングに参加しています。下記バナークリックで多くの方のアロワナブログをご覧いただけます。
いつも多くのクリックありがとうございます。皆様のクリックが次のブログの原動力になっております。