ディナミカカプアスより創業者のヒヤン氏、ジミーが来日しラフレシアに遊びに来てくれました。ヒヤンさんは25年ぶりの来日でラフレシアには初めての来店です。ワシントン条約で厳しく規制されるアジアアロワナが全世界に輸出出来るようになったのも彼ら老舗ファームのお陰でもありますし、人生の多くをアロワナに費やしてこられた人です。「気に入らない人にはアロワナは売らない」と昔から頑固な事が有名で、当時彼に会うだけで2年かかりました。そんな彼がラフレシアに来てくれるなんて僕にしてみると夢の様な話でした。
4/27。開店と同時に多くのお客様にご来店頂きました。閉店までに約70名の方に来て頂き本当に感謝でしかありませんし、ヒヤンさんもジミーも皆様に会えた事を凄く喜んでいました。特にヒヤンさんはポンティアナをあまり離れる事をしない人なので「こんなに多くの日本のマニアさんと会えた事を幸せに思う」っておっしゃっていました。ご来店頂いたお客様にも楽しんで頂けていれば幸いです。
リックアッガイさんにYoutubeを撮影して頂きました。ヒヤンさんの言葉に涙をこらえる事が出来ませんでした。僕にとってのディナミカカプアスはとても特別な存在で、ヒヤンさんが居なければ今の僕もラフレシアも無かったと思っています。
動画内でヒヤンさんが言っていた最後の池に入った時の一枚です。あの日はメタルレッドの池上げを見せてくれました。「福井!何を上から見てるんだ?早く降りて来い!見せてやる!」と怒鳴られたのを今でも鮮明に覚えています。池に入ると「見てみろ!触ってみろ!比べてみろ!やってみろ!」本当に多くの事を教えてくれました。
彼が長いアロワナ人生の中でこの日を最後に池に入らなくなったのは、長時間の池の中では冷えてしまい足が痛くなるからだそうです。僕がポンティアナに行ったから痛みを堪えてあの日特別に池に入ったと今回知りました。とても厳しくてとても優しい人です。
ディナミカカプアスに行き始めた頃の写真です。ジミーは大学生。ヒヤンさん四十代。よく朝までホテルで辞書片手に話してました。言葉は良く分からなくても何を伝えたいのかは良く分かりました。アロワナの事ですから良く分かりました。長い年月が経ちましたが、今回あの頃と僕らは何も変わっていないなと感じました。
現地でも多くのファームが存在し素晴らしいアロワナを養殖しています。でも僕はヒヤンさんが作り、ジミーがそれを受け継ぐディナミカカプアスのスーパーレッドに今後もこだわり続けたいと思います。ヒヤンさんと出会わなければきっと今の僕は無かったと考えていますし、その意思をジミーと共に受け継ぎたいからです。そしてこの人以上にアロワナを愛している人を知らないですし、心から尊敬する僕の大切な家族だからです。
ディナミカカプアスのアロワナを飼育して頂きありがとうございます。販売して頂いてるショップ様にも感謝いたします。今後とも頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。